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お客様をファンにさせる取組

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※最近ちょっと気になること

 ある一流の商売人が言いました。

「ポスターやポップを見れば、この店の責任者が『どれくらい商売がうまいか』それがわかる。ただそれだけのこと」

 この話は、どれだけ売上を上げているのか、どれだけ儲けているかという話ではありません。 ましてや業績がポスターやポップだけで決まるといっているのでもありません。 『商売のうまさ』についての話です。

 これを聞いた書店の店主は馬鹿にしたそうです。

「ポスターやポップを工夫しただけで本が売れれば世話がないよ。 この人は商売の苦労を知らない!」

 この一流の商売人は書店経営をしたわけではありません。 業界を知らない人に、安直に商売のうまさについて語って欲しくない、という気持ちは持ったそうです。

 店主から疑われた一流商売人は、試してみましょうと、ご丁寧にポップを一つ、その場で書いて(手書き)、積み上げてある売れない本のポップと交換したそうです。
 するとその本はすぐに売り切れになったそうです。 もちろん、置き場所は変えていません。 口頭での本のおススメ案内もしていません。 変わったのは、ポップだけです。
 その事実を目の当たりにして、その書店の店主はその一流商売人の弟子になったそうです。

 立地、店舗規模、取引先との力関係、品揃えなど事業を構成する要素は様々です。 しかし、いったん店ができてしまい、その中で最高のパフォーマンスを上げることができるかは、店舗責任者の『商売のうまさ』にかかっています。 『商売のうまさ』とは、特定の業種業界に属するものではありません。 それは書店経営を知らない人が本をバカ売れさせたことからでも容易にわかります。 おそらく『商売のうまさ』とは、人の心を読むことと、それを意図する方向へと誘導することでしょう。

 みなさんはどうでしょう?
 お客様の心を読むようにしていますのでしょうか?
 人の心の読み方は深浅があります。
 浅い人は、本が売れない、お客様はこの本に興味がないのだろうという程度です。 パチンコ業界で言えば、機種の稼働が下がった、お客様はこの機種に興味がないのだろう。 このレベルは先の書店店主と同じですね。 書店なら本を返品する(書店業界は基本返品OKの業界です)、パチンコ業界では、この機種の稼働を諦める、早々に減台撤去するということころでしょうか。

 一方深い人は、その先が考えられるということです。
 本が売れない。
 お客様はこの本に興味を示さない。
 それは何故だろう。 興味を示さない理由は、○○かもしれない、△△かもしれないといくつかの原因を考えることができ、さらにその原因の原因も考えることができる。 そして周りの状況から、おそらく□□だろうと主要原因を考えることができるということですね。
 原因を掘り下げていくと、具体的な原因が見えてくるので、具体的な対策を打てるということです。 それを解消する手段としてのポップということになります。 商売のうまい人というのは、これが直感的に見える人でしょうね。

 機種の稼働を諦めたくない人は、是非この商売人の思考パターンを真似ることをおススメします。
 話は分かるが、『俺もいろいろ試してきた』と心の声があるとしたら、ここで言っている弟子入り前の書店の店主を思い出してください。 おそらく共感してくれると思います。 「俺もそう思ってきた!」

 最近、ドン・キホーテの新業態がテレビで紹介されています。 東京の渋谷と大阪の八尾市にできたそうです。 放送される内容を見ると、ドン・キホーテは商売人を育てているという感じがします。 一度行かれると参考になるのではないでしょうか。
 

※最近ちょっと気になること

 8月に「経営の神様」と言われていた稲盛和夫(90)さんが亡くなられました。
 稲盛さんはただの経営者に留まることなく、築かれた経営思想や哲学は、日本だけにとどまらず、世界中の企業経営者に大きな影響を与えました。 パチンコ業界でも稲盛さんを尊敬している方は多いのではないのでしょうか。

 今、稲盛さんの「生き方」という本の中に、幸福の果実を得るための方程式が書かれています。
  人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力
人生や仕事の成果は、これら3つの要素の掛け算によって得られるというものです。

 そして、この3要素の中で最も大事なのは「考え方」で、これ次第で人生が決まってしまうと書いてあります。 それは「考え方」にだけマイナスがあるからです。
 もし、この考え方がマイナスなら、どんなに情熱があろうと能力があろうとすべてマイナスになってしまうからです。

 この時、私の頭に浮かんだのが「ホールの運営」です。 ホール運営を何のために行うのか、という考え方というか哲学です。 お客様に関心がなく、自分のため、自店が儲かることを第一に考えて運営しているホールがあるかもしれません。
 一方、お客様に楽しんでもらいたい、幸せな気持ちになってもらうことを第一に考えて運営しているホールがあるかもしれません。 同じように設備投資をし、機械投資をし、接客をし、景品企画をしても、そこのは大きな違いがでるということです。

 パチンコ業界の地位が向上するポイントは、この「考え方」だと改めて思いました。 なんでも積極的に他人に負けない努力をする。そして、常に他人のために行動する。 そんな人を見ていれば、誰もが素晴らしい業界と称賛してくれるのではなでしょうか。
 

<ちょっと気になること>

南極には昭和基地があります。
昭和基地のでの生活で大切なものが2つあり、それは
『食事とイベント』
だそうです。
 理由は簡単です。単調な生活に飽きて来るからです。飽きが来るとやる気が出ません。 人間はどうも変化を求める生き物のようです。 その変化を出すための工夫が『食事とイベント(運動会や○○記念日、お誕生日会等)』なのです。

 ところで、パチンコの売りは何でしょうか?
 ある人は非日常性と言っていました。 確かにたまにパチンコを打ちに来る人にとっては非日常の提供となるでしょう。 しかし、毎日来る人にとってはパチンコは非日常ではなく日常です。 ちょうど南極は観測を続ける隊員にとって南極が日常と同じように。
 とすれば、パチンコ店において色々な企画をすることは、常連さんに対してパチンコライフを飽きさせない重要なファクターとなるのではないでしょうか。

発想を広げるヒント

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