本当の地域密着店の作り方

店舗(パチンコホール)が地域のコミュニティ広場としての取り組みを始めた

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経営のヒントになりそうに思ったこと

■「ブラックホール型自治体」を反面教師とする!

「自治体の4割が消滅してしまう可能性がある!」

 これは民間有識者でつくる「人口戦略会議」4月24日に発表した内容です。 「消滅可能性自治体」は全国に744自治体。 「消滅可能性自治体」とは20~39歳までの女性人口が、2020~2050年の減少率を推計し、減少率が50%以上なる自治体のことです。

 人口減少は大きな問題です。 パチンコ店の運営を頑張って地域一番なったとしても、 その地域の人口が激減すれば、経営が成り立たなくなってきます。 だから、他人事ではありません。
 中国にこんな話があります。 豚に住んでいる3匹のノミが争うお話です。

 いつも3匹のノミは、誰が一番いい場所を取るかで争っていました。 豚の血を吸うより、場所取りを優先したため、豚はマルマルと太っていきました。 3匹がいつものにように争っていると、その様子を見て第三者が笑います。 それを見た3匹のノミが、怒ってを睨みつけます。 するとその第三者は言います。 「もうすぐ祭りだぜ。 今見るとお前たちの豚が一番太っている。 つまり、お前たちの豚が祭りの日に丸焼きにされる。 そうなったら『いい場所』を争う価値ってあるのかな。 そんなことにも気づかずに争っているお前たちは、滑稽だよ」 その日から3匹は協力して豚の血を吸い、難を免れた。めでたし!めでたし!

 パチンコ業界でも似たようなことが言えますね。 遊技人口の減少の問題ですよね。 日本の人口問題は、パチンコ遊技人口問題に直結するので、自身に関わりのある問題と言えるでしょう。

 この人口問題で結構大きな問題として取り上げていたのが、「ブラックホール型自治体」です。 「ブラックホール型自治体」とは、周囲から若者を呼び込んでくるが、出生率が低い自治体で、 日本の人口減少を加速する大きな要因になると警戒しています。 子供を産み育てることができる若者を他の自治体から奪い、子供をたくさん産むならまだしも、 子供の出産を抑止してしまうのですから、イメージ的にはゴキブリホイホイですよね。 こんな自治体が増えれば増えるほど、日本の人口は少なくなっていきます。
 全国に25自治体あると言われていますが、多くは都市です。 家賃が高く、物価も高い、給与の高い会社や職種に就けなければ、子供を産むどころか結婚もできない。 でも憧れがあるから行ってしまう。 夢破れて地方に帰るのが40歳を過ぎてからとなれば、最悪ですね。 帰った地方でも子供を産まない、産めない。

 みなさんはこの「ブラックホール型自治体」という言葉をご存知でしたか? この話を聞いて問題だと思い人も多いのではないでしょうか。 25の自治体と言われているので、どの自治体かは明確になっているということです。 今後、何とかして、若い人が子供を産めるような自治体へと変貌してもらいたいものです。

 この「ブラックホール型自治体」という話を聞いて、同じように遊技人口減少問題を抱えるパチンコ業界にも、 似たような問題点がある可能性が頭の中に浮かびました。

「ブラックホール型パチンコ店」

 集客力があり周囲の店舗からお客様を奪い取っていくが、 ユーザーに遊技の楽しさやパチンコ店での体験価値を提供することもなく、 ただ失望感だけをもたらしていくパチンコ店。 この店はダメだと思うころには、ユーザーはお金が無くなり、どこの店にも遊びに行けない。 「勝っても楽しくないよね」と多くの人に遊技を止めさせるきっかけを与える店舗。 もし、こういう店が存在すれば、どうでしょう? 近くにこのような店舗ができれば、最悪ですよね。

 そう考えると自店が「人口戦略会議」が問題している「ブラックホール型自治体」のような店舗にならないように努力することは、パチンコ業界に対する大きな貢献になるのではないでしょうか。 業界のすべての店舗が、そういう取り組みをするとができれば、遊技人口の減少を防ぐことになると思います。 でも、すべていうとハードルが結構高くなります。
 次善の手としては、「ブラックホール型パチンコ店」に負けない集客力を身につけることです。 基本的には、今のお客様を「ブラックホール型パチンコ店」に行かせない、行ってもすぐに返ってくる工夫をするということになります。 「行かせない」という強制はできないので、「行ってもすぐに返ってくる」ように持続可能なパチンコに対する価値観を共有してもらい、お客様自身が店舗の良し悪しを判断する目を養ってもらいことが大切です。
 パチンコ業界の発展のためには、遊技人口を積極的に増やしていく「ホワイトホール型パチンコ店」が一番ですが、 まずは少なくとも、自店は「ブラックホール型パチンコ店」ならないという決意は大切なことではないでしょか。

 

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■「笑顔を寄付に変えるプロジェクト」って良いですね!

 みなさんは「那須」と言えば何を思い浮かべますか?
 最近那須と言えば、男女2人の死体遺棄事件を思い浮かべるか方も多いかもしれません。 容疑者に子役でNHKの大河ドラマに出ていた元俳優がいるということで、結構話題になっています。 歴史好きな人は、「那須」と言えば、「那須与一」を連想するのではないでしょうか。 源平合戦の屋島の戦いで、源氏の勝利を演出した弓矢の名人ですね。 もしかしたら、中には「那須」と言えば「ナスコンバレー」という方もいるかもしれません。

 「ナスコンバレー」とは、2021年10月に那須町に設立された日本版シリコンバレーのようなもので、 21世紀型社会に求められるソリューション(エコシステム、サービス、製品)の共創・実証実験・社会実装するためのエリアです。 社会・社会人・市民を中心に、未来社会の現実解となるソリューションを共創していくことを目指しています。
 スタートアップ企業など70社が参加。 エリアの広さは東京ドーム170個分。 エリアの中には那須ハイランドパークや学校の校舎などがあります。
 会員になるとこの敷地内の施設を許可の手続き不要で自由に実証実験ができます。 新しいアイデアを思いついたが、実際社会でやってみるまでに様々な手続き必要で、 なかなかアイデアを試せないということが無くなるということですね。 スタートアップの成長を加速させるための仕組みです。

 ニュース番組WBSでこの「ナスコンバレー」を紹介していました。 現在、30以上の様々な実証実験などが行われているようです。
 その中で、これは面白いと思った取り組みがあります。 「ワンスマイル ファンデーション」という一般社団法人の取り組みです。 番組の中の映像で、那須ハイランドパークのアトラクションから出てきた人に、 カメラに向かって『笑顔』をつくるようにお願いしていました。
 実は、カメラに向かって『笑顔』をつくると、カメラが笑顔を検出します。 要するにAI(人工知能)が笑顔が本当にできているかをチェックするというものです。 『笑顔』ができていると判断すると、1回の笑顔で1円が寄付されます。 ここでは、那須塩原地域の子供食堂などへ寄付するということでした。 「笑顔を寄付に変えるプロジェクト」ですね。

 「人は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」と言った人がいます。 一般的に心が一方的に身体に影響を与えていると思われているが、 実は身体の変化が心に及ぼす影響もあるということを言い現わしています。 ということは、「楽しいから笑顔になる」という事象も、 「笑顔をつくるから楽しくなる」とも言える可能性があるということですね。 そういう意味では、『笑顔』つくるこの取り組みは、人をハッピーに導く、素晴らしい取り組みではないでしょうか。

 いきなりですが、店舗にまた来てもらうために大切なことなんでしょうか? 一番は、店舗で楽しくなる、いい気分になってもらうことです。 例え勝ったとしても、不快なことがあれば、その店への足は遠のきます。 だからお客様には楽しんでもらう、喜んでもらうことが大切になってきます。 もし『笑顔』をつくることがそれにつながるなら、お客様に『笑顔』をつくってもらうことは大切なことだと言えます。
 しかし、無理やりにお客様に「笑顔をつくってください」とは言えませんよね。 でも、この「笑顔を寄付に変えるプロジェクト」のような仕組みを導入し、 「地域の子供食堂に寄付しますので、ご協力よろしくお願いします」とお客様に言えばどうでしょう。 協力してくれるお客様は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
 お客様に簡単なお願いをして、社会貢献に協力してもらう。 お客様も気分がいいし、店舗の社会貢献 (コミュニティホール十分条件の10番目)への取り組みも理解してもらうことができます。 さらに店舗としては、お客様が店舗で笑顔をつくってもらうことで、楽しい気分になり、店舗に対する好感度が上がります。

 ここでちょっとイメージして下さい。 サービスカウンターで『笑顔』をつくって帰っていくお客様と、『真顔』で帰っていくお客様、 どちらがリピーターになってくれる可能性が高いと思いますか? 多くの人が前者と答えられると思います。 であれば「笑顔を寄付に変えるプロジェクト」のような取り組みを自店に導入する価値はあるのではないでしょうか。
 個人的には、こういう取り組みをいち早くパチンコ業界が取り入れ、 世間の人から、この業界の人は社会的意識が高いと思われたらいいのになどと思っています。

 もし、取り組まれるなら速度を重視してください。 みんながやり始めてから取り組んでは価値は下がります。 もし、この取り組みがいたるところにあれば、どうでしょう。 スーパーに行っても、薬局に行っても、カラオケに行っても、「カメラの前で笑顔をお願いします」と言われたらどう思います。 悪くはないけど、うっとうしいと思うのではないでしょうか?

参考資料:ナスコンバレー
    :笑顔が寄付に変わる!

 

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